皆さんがクレジットカードを検討する中で一度は候補に上がるであろうMarriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード、通称”MBA”。しかし2024年下半期頃からその審査難易度が急激に上がり、多くの方が発行に向けチャレンジするもお見送りメールに後塵を拝することとなってしまっています
何を隠そう筆者もそのうちの1人。一時は憧れのMBAを諦めることも考えましたが、自身のライフスタイルを考えた時に『MBA以外は考えられない!』と思い立ち、試行錯誤の上、無事発行に至り今も私のクレジットカード・ポートフォリオの最前線で活躍してくれています。
今回は私の実体験を踏まえ、特に一度審査落ちをしてしまった方へMBAの発行に向けたコツと裏技をご紹介いたします。
そもそも何故審査落ちとなってしまったのか
考えられる原因
MBAは数あるクレジットカードの中でも近年審査難易度が上昇しているということもあり、審査落ちの具体的な理由を見つけ出すことは非常に難しいとされています。ただこのMBAを発行するアメリカン・エキスプレス社(以下アメックス社)のカードを発行するにあたり非常に重要とされるトピックが一つあります。それが
アメリカン・エキスプレス社発行カードでの信用度、
すなわち”クレヒス”が高いこと。
クレヒスってなに?
「クレヒス」とは、「クレジットヒストリー(信用履歴)」の略で、クレジットカードやローンの利用履歴のことです。
たとえば、カードの支払いをきちんと行っていれば「良いクレヒス」となり、ローンの審査に通りやすくなります。逆に、支払い遅延や未払いがあると「悪いクレヒス」となり、新しいカードやローンの審査に影響することも。カード会社や金融機関が発行審査をする際の重要な判断材料となります。
クレヒスを良好に保つためには、毎月の支払いを遅れずに行うことが大切です。信用を積み重ね、将来の金融サービスをスムーズに利用できるようにすることが非常に大事といえるでしょう。
またMBAやHiltonカードなど、アメックス社が発行するゴールド以上のカードは、「アメックス社が発行するカードでのクレヒス」が重要となるようです。

筆者はアメックス社発行のクレジットカードを一枚も持たない状態で、いきなりMBAの審査に飛び込み、見事儚く散ってしまったのでした。(泣)
CICで自分の信用度をチェック
自分の信用度が分からない!という方は、指定信用情報機関のCICが実施する「クレジットガイダンス」を実施することをお勧めします。発行料が500円(税込)かかりますが、今自分がどれだけカードを発行し、ローンや分割払い残債額がどのくらいあるのか一目でわかるようになっています。
最後のページに自分のスコアが表示され、またそのスコアの算出理由も同時に記載してくれています。
例)主な算出理由として下記のような要因が確認されています。
・請求回数に対する未入金回数の合計が、指数にマイナスの景況を与えています。
・契約期間の長さが、指数にマイナスの景況を与えています。
・新規契約の申込件数が、指数にマイナスの景況を与えています。
・請求回数に対する未入金回数の実績が、指数にマイナスの景況を与えています。
このスコアは年収や預貯金などは加味されておらず、あくまで「CIC独自の基準」で個人の与信能力をスコア化したものになります。
2024年10月時点では、スコア620~709点に50%以上が集中しているようです。
スコアが高ければ「支払い能力が高い」評価が下され、CICを参照するクレジットカードやローンの与信審査に通りやすくなります。
自身のカードの所持状況や支払い状況を整理して、CICスコアを上げることもMBA発行への近道となります。
審査落ち履歴は半年間保存される
アメックス社に限らず、クレジットカードの審査落ちの履歴は半年間CICに残り、その後削除されます。審査落ち履歴があるときは、発行申請したカード以外の発行難易度も一時的に上がることになります。ただ完全に発行できなくなるわけではないので、後述するテクニックを活用してクレヒスを積み上げていきましょう。
審査落ちしてしまったら、すぐ再チャレンジするのはご法度!

かく言う筆者も2023年8月の1度目のチャレンジはお祈りメール受信、発行ならず。
メールを受信した瞬間は思い描いていたクレカポートフォリオが目の前で散っていく様子が見えました…(?)
アメックス社の他カードで”クレヒス”を積もう!
さて、審査落ちをしてしまった今、他カードの審査がそんな簡単に通るものでしょうか。
前述の通り、一時的に新規発行難易度も上がることになるわけですが…
実はアメックス社のクレジットカードでクレヒスを積み上げるテクニックが一つだけあります。それは
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード
または
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カードを発行すること!
アメックス社のビジネスカードは個人事業やビジネスを運営している方に限らず、一般の会社員の方でも発行することが可能です。そしてビジネスカードの特性から、審査難易度が比較的低めであることが多いのです。これまで私が紹介させて頂いた方の中でも、MBAは落ちてしまったけどビジネスカードは審査通ったよ!という方が多くいらっしゃり、実績のあるテクニックといえるでしょう。
MBAの審査に落ちてしまっても、そこで諦めず、ビジネス・グリーン・カードもしくはビジネス・ゴールド・カードの発行審査へ再チャレンジしましょう!こちらで無事承認されれば、そこから先述したMBAの審査落ち履歴が消えるまでの半年間しっかり決済していき、「MBAに値する人間である」ことを見せつけてやりましょう。
ただし、一つだけ注意点があります。
将来ビジネスプラチナを発行予定の方は要注意!入会特典を受け取れない可能性?
アメックス社は個人カード・ビジネスカード共にかなり太っ腹な入会特典を配布していることで知られています。しかしこの入会特典、注意していただきたいのが…
ビジネスカード3種のうち、最初に発行した1枚の入会特典しか受け取れません!
2025年2月現在の例でご紹介いたしますが、MBA審査落ち後にビジネス・グリーンカードを発行(ここで入会特典を受け取り)。その後再度熟考しビジネス・プラチナへアップグレードしたとします。
そうすると、ビジネス・プラチナ発行時に再度入会特典を受け取ることはできないのです。
獲得可能ポイント数で比較すると、ビジネス・グリーンが4万ptに対してビジネス・プラチナはなんと20万pt!


5倍も獲得可能ポイントに差ができてしまいます。
将来ビジネス・プラチナを発行予定の方は別のスキーム(個人向け一般カードなど)を活用するか、妥協案としてビジネス・ゴールドを発行しましょう。
筆者はMBA否認後、たまたま初年度年会費無料キャンペーンを実施していたビジネス・ゴールドを発行。ラッキーなことに入会特典で10万ポイント以上をなんと無料で受け取ることができてしまいました(アメックスさんありがとうございます)。

2025年2月現在でも15万pt獲得可能ですので、プラチナには及ばないものの、非常にコストパフォーマンスに優れた戦略の一つかと思います。あとシンプルに人生初のメタルカードだったのでテンション上がりました。これがAGPができる直前だったからなのか、年会費無料で配っていたんだから信じられません。自分はMBAとの二枚持ちはできなかったのと、法人カードは激安高還元が代名詞のオリコカードにしていたこともあり、残念ながら解約となりました。

半年後の再チャレンジ。紹介プログラム経由での申請だと発行率が上がる?
最初のMBA審査落ちから半年経ったら、いよいよ再チャレンジです。ここで注意なのは、ここでいう審査落ちとは「ユーザーが入会申請をした日」ではなく「アメックス社が審査を完了した日」のことを言います。安全のため、落選メールを受け取ってから1〜2週間は余裕を持って再チャレンジすることをオススメします。
これは1度目のチャレンジの際も同様に言えることですが、アメックス社では既存ユーザーからのクレジットカード紹介プログラムを実施しており、紹介プログラム経由での申請は比較的審査が通りやすいと言われています。具体的なデータを持ち合わせていないのが残念なところではありますが、統計的にはそういった傾向なようで、MBAの発行を目指している方は必ず紹介プログラム経由での発行をオススメします。
MBA紹介プログラム経由での発行方法
紹介プログラム経由での発行で入会特典の増額チャンス!
2025年2月現在、Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードを通常発行すると、「ご入会後3ヶ月以内に合計30万円以上のご利用で合計39,000 Marriott Bonvoyポイント獲得可能」となっています。
これが紹介プログラム経由で入会すると、入会難易度が下がることに加え、「ご入会後3ヶ月以内に合計30万円以上のご利用で合計45,000Marriott Bonvoyポイント獲得可能」に条件が変わり、6,000ポイントも多くポイントが受け取れるのです。
6,000Marriott Bonvoyポイント獲得するためには、本来は決済額換算すると20万円分の決済が必要になりますので、かなりお得ですね。

紹介プログラム経由での発行方法
アメックス社の規約変更に伴い、皆様に確実に入会特典を受け取っていただけるよう、読者の皆様それぞれ個別に紹介URLを発行しております。そのため下記フォームによるご申請から最大半日ほどリンク送付にお時間をいただく場合がございますが、ご容赦くださいませ。
ごく稀に即時URLを発行されている方がいらっしゃいますが、アメックス社の規約上、高確率で入会特典が受け取れなくなってしまいますのでお気をつけ下さい。
1. Marriott Bonvoy会員番号を取得
MBAの発行には、先にマリオットの会員番号が必要です。まだお持ちでない方は、カードお申し込み前にMarriott Bonvoy会員番号取得ページ(外部サイト)から番号を取得してください。
2. 下記フォームから紹介プログラム参加URLをご申請ください
3. 送付しました紹介URLより発行申請!
メールアドレスにお送りしましたリンクから、発行希望カードが「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」になっていることを確認し発行申請をお願い致します。基本的には画面の指示通りに進めていけば問題無く発行まで進められると思います。


余談ですが、上記画像の「その他のカードはこちら」というところからMBA以外のアメックス社が発行するカードを申請することも可能です。
以上になります。紹介リンクを経由したことで、筆者の方へ皆様の個人情報が残るようなことは一切ございませんのでご安心くださいませ。
4. 発行できたら、ビジネスカードはキープしても解約してもOK
MBAが発行できた暁には、クレヒスを積む目的で発行したビジネスカードが不要になる方も多いと思います。こちらはMBAが手元に無事届いたのを確認して解約するのが良いかと思います。筆者は年会費更新直前まで2枚持ちして解約しました。
とはいえ、一度解約すると次ビジネスカードを発行したい!となった際に不利になる可能性が0ではないので、今後早い段階でビジネスカードが必要になるような方は、できるだけ解約せず手元に残しておくと、短期解約というCICの評価が付かず今後のクレカポートフォリオにおいて有利になる可能性も高いです。ご自身の環境に合わせてご判断いただけますと幸いです。
MBAでプラチナエリート獲得まで突っ走ろう!
MBA発行に無事成功しましたら、主に下記二つの目標に向け決済を進めていくことになります。
入会後一年以内に合計150万円以上決済し、翌年以降もMBAを継続利用することで50,000pt相当の無料宿泊特典を獲得
入会後同年12月31日までに合計400万円以上決済し、Marriott Bonvoy「プラチナエリート会員資格」を獲得
無料宿泊特典はもちろん、個人的にはこのプラチナエリート会員資格を普段の決済の結果、無理なく獲得できたことが何より一番の恩恵でした。これにより、The Ritz-Carlton Shanghaiへの宿泊やマリオット系列ホテルでのスイートへのアップグレード、ラウンジ解放や朝食無料まで、大変満足のいくホスピタリティを享受しております。
まだ自分が自腹でこういったラグジュアリーホテルへ宿泊する経済的な体力がないからこその感動かもしれませんが(汗) それでも、クレジットカードの決済の結果、こういった体験ができるということに大変感動しました。







是非!皆さんもMarriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードで、素晴らしいラグジュアリー体験をされてみてはいかがでしょうか。
それではまた次の奮闘日記にてお会いしましょう!